2010-05-13

自分の好きな事を貫き通したら負けなのです。

結局は自分の好きなことを貫き通したやつが負け
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20100114/1263451331

という、面白い日記を夫(hitoc)が教えてくれた。

読んでて、自分と共通することが沢山あってすごくなっとくした。
もともとイラスト業とタレント業って同じ水もの的な感じがしていて、
有名になって一時期ばーっと売れてても、安泰だと思えるような生活は
できない職業なんだろうなと。
(報酬額のケタが違うことと、タレントは大御所になれば
 そうそう基盤が崩れない点がイラストレーターとは違うけど)

この日記の内容をものすごく納得できるような事が先日あった。

あるストックイラストの会社にイラストを提供することになり、
ぜひ我が社に!というお話だったので
喜んで30点ほど作品を集めて渡した所、
「作風が色々あるので、選ばせて欲しい」と言うお返事。

で、選ばれたのは5点ぐらい。
ちょっとびっくりしたのです。
あれ。私の絵なら何でもいいわけじゃないんだ。

選ばれた作品の一例。


選ばれた理由は、
・憧れの対象のような、強さ、明るさがある。
・矛盾がない。(街を歩いてるシーンなら、バッグを持っているなど)


選ばれなかった作品の一例。


選ばれなかった理由は、
・表情から、精神的に弱い面があるように感じる
・矛盾がある。
(バッグを持って、靴を履いているなら外のはず。で、このポーズは?)
 ※男性社員からはちょっとエッチなシーンなのではという意見もあったとか。

なるほどなあーーと思いました。
前出の日記を読んでいたからなおさら。

この会社が広告寄りだったこともあると思うので
全てのクライアントに当てはまることではないと思うけど。

好きに描いた絵、それを見直してみて。
何に使える絵でしょうか。何に使って欲しい?

自分が描きたいと思わない絵は描かない。
受けたいと思う仕事しか受けない。
コレが私の作品です。さあ使って。
というスタンスだと、ほとんど画家だなあと思います。
絵そのものを売るなら良いけど、イラストレーターとしての仕事は
ほとんど来ないと思った方が良い気がします。

イラストレーターって、クライアントのいろんな要望を
満たした絵を描けないと成立しないと思うのです。
その上で、最終的に見る人が「わあ いいなあ」と思ってくれたら良い。
描く時も、楽しいなーと思えたらなお良い。ぐらいで。
結局ビジネスで描いてるのがイラストレーターなんではないでしょうか。

結局どんな絵をかけばいいのか。
私も今作風について悩んでいるので
この先もずっと悩み続けるテーマなんだろうなあと思います。

エラそうな書き方ですみません。

3 件のコメント:

  1. ミヤモさん、こんばんは♪

    すごく、すごく考えさせられました。
    私は、写真作りを仕事にしているわけではないけれど、
    自分が満足して喜んでいるだけでは、
    見てくれる人への優しさが足りませんよね・・・。
    うーん。

    うふうふ、でも個人的に私、ミヤモさんの下の絵も、
    大好きです♪
    素敵です。神秘的で、可愛いです。(^-^)

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  2. 紫の実さん
    コメントありがとうございます。
    返事が遅くなってごめんなさい!バタバタしていて・・。
    そうそう、自己満足ではダメなんですよね。
    「イラスト」の場合は・・。
    普段そうやって意識いしているので、いざ
    「展示」のための絵を描く時は結構困ります。
    何を表現すればいいのか。
    今それで悶絶中です〜〜

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  3. こんにちは!初めてコメントさせていただきます。
    リンク先のお笑いの記事と合わせて読ませていただいて、
    とてもとても勉強になりました。
    ミヤモトさんの2枚のイラストも公開してくださりありがとうございます。ものすごくわかりやすいです。
    下の絵もきれいでとても素敵なのに、イラストレーターとしては不利なのですね。
    本当にありがとうございました。
    これからも応援させていただいております。

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